20代後半に入ると多くなるのが、結婚式の招待です。お呼ばれして嬉しいものの、実際いくらくらいお祝いに包めばよいのか悩みますよね。
どんな方の結婚式であれ、当日はご祝儀を持っていかなければいけません。
今回はそんな結婚式のご祝儀について解説します。
結婚式にいくら包む?
1.友人の結婚式の場合
一番多いのが、友人の結婚式でしょう。
ご祝儀の金額は、主に以下4パターンに分かれます。
- 1万円
- 3万円
- 5万円
- 7万円
このうち、5万円や7万円は特に親しい人に対するご祝儀ですので、20代で友人相手だと多すぎます。
人によっては「こんなに貰うのも悪いな」と逆に気を遣ってしまうことにもなりかねません。
一方で、1万円は流石に寂しい感じになります。
消去法みたいになってしまいましたが、ご祝儀は基本的に3万円がセーフゾーンではないでしょうか。
私も友人の結婚式には何度か呼ばれましたが、3万円で統一しています。統一することで、あそこにはいくらだったのにうちには少なく包んでいた、などという万が一のリスクを避けることができるからです。実際に、誰がいくら包んだかなど話題にはなりませんが・・・自分でも統一していたほうが覚えているので便利です。
結婚式の費用はご祝儀を上回ることも多いです。そして、結婚式で出る食事やサービスを招かれたゲストは利用します。
仮に余裕がなくても、その友人と仲良くしていきたいならきちんとした金額を包んでおくべきです。
年齢が30代以上の場合は、気持ち金額は増やしたほうが良いでしょう。
2.親族、親類等の結婚式の場合
親族、親類の場合は、基本的に友人より多い額を包むのがマナーです。
先月いとこの結婚式に呼ばれましたが、私は自分のきょうだいと一緒に合計で6万円を包んでいきました。いとこと言っても、実の弟くらい近い関係性でしたのでその金額にしました。血縁だけではなく、どのような関係性であるか、もお祝儀を決める際のポイントになるなと感じました。
兄弟姉妹なら20代でも最低5万、可能なら10万円以上が良いでしょう。
7万円など、縁起が良い数字にするのもありです。
年齢が上がってくるほど包む金額は多いほうが良いのは、友人の結婚式と同様です。
3.ご祝儀でやってはいけないマナー違反
ご祝儀のマナー違反についても解説します。
意外と見落としがちなところなので、要注意です。
①汚いお札や折れたお札を入れる
お札なので多少は仕方ない部分もありますが、基本的には新品のお札を包むのがマナーです。新札は金融機関の窓口で「〇円分を新札で」と頼むと対応してくれますよ。
どうしても準備が難しい場合は、分厚い本を乗せてシワを伸ばしましょう。
最低でも、汚いお札や折れたお札を入れないように気を付けてください。
これも、悪い意味で目立ちます。
②袋なしで持っていく
さすがにいないとは思いますが、何の袋もなしに持っていくのはマナー違反です。
あくまで結婚式はお祝いの場所です。
お金を見せびらかしてご祝儀として手渡しするのは、気持ちの良いものではありません。100均やスーパーの文具コーナーでもいろいろな種類のご祝儀袋が販売されているので、直前で袋の準備を忘れていた場合でもすぐに買いに行くことができます。
③中袋を用意せずご祝儀袋にそのまま入れる
ご祝儀袋を買う際、中袋がついていないものがあります。
中袋とはお金を直接入れる袋のことで、一般的には入れるのがマナーです。
親しい友人の結婚式などで、1万円などの小額を包む際はなくても構いませんが、上司の結婚式ともなれば中袋なしは失礼に値するでしょう。
迷うくらいなら中袋はつけておいた方が無難です。
④ご祝儀の金額に合わない袋に入れる
例えば、中身の金額が1万円にも関わらず華美な装飾が施されたご祝儀袋に入れるのは、絶対やめた方が良いでしょう。
あなたが貰う側だとして、気持ちの良いものではないと思います。
そもそも、ご祝儀袋に見栄を張る必要は全くないでしょう。
原則として、ご祝儀の金額に応じてご祝儀袋の格も合わせるべきです。
- 印刷されたご祝儀袋(100~200円):1万円
- 一般的な装飾のご祝儀袋(300~400円):3万円
- 華美な装飾のご祝儀袋(500円以上):5万円以上
ご祝儀袋は、ご祝儀の額の1%前後が目安です。
⑤ご祝儀のお札を割れる枚数や演技の悪い数字にする
割れる枚数にすると、「別れ」を連想させることになり縁起が悪いです。
四や九などは、「死」「苦」が容易に連想できるのでやめましょう。
2万円をご祝儀とする場合は、「1万円札+5000円札×2枚」にすることで割れない枚数にできます。
⑥遠方から行くので交通費がかかるからとご祝儀額をケチる
新郎新婦側は、遠方から来る方へは「お車代」を用意しています。
そのため、交通費がかかるからとご祝儀額を減らすのはあまりよろしくない行為です。
マナー違反とまでは言いませんが、大切な人の結婚式なら尚更やらない方が良いでしょう。
4.まとめ
ここまで、ご祝儀相場について解説しました。
払う側になる際は様々なマナーがあり大変ですが、いずれはあなたも貰う側になります。
やはり、その際に嫌な印象は持たれたくないですよね?
最近は、シンプルでカジュアルな結婚式を行うカップルも多く、以前ほどマナーは重視されていない傾向はあります。
実際、20代の結婚式では服装もスーツの延長線上くらいの衣装で来る方も増えました。
それでも、ご祝儀に関してはさほど変化はありません。
場合によっては「手痛い出費」にもなりかねませんが、ご祝儀で友人関係が悪化すれば、お金以上のものを失うことになります。
そのためにも、ご祝儀は「気持ち」として快く包んであげて欲しいなと思います。