「定年を過ぎた70~80代はローンの審査に通らないのでは?」そう思うのはあなただけではありません。
安心してください。高齢者でも利用できるローンは存在します。
歳を重ねると、病気による長期入院や孫のライフイベント、急に働けなくなるなど年金だけではまかなえない予想だにしない出費があることも。
本記事では、そのような高齢者の方でも借りられるおすすめのローンや、借り入れる際に注意すべきことなどを解説していきます。
高齢者向けカードローンについて知ろう
70〜80代の高齢者でもローンは利用できる!
高齢者でもローンは利用可能
ローンを利用するには、返済能力の審査が必要です。
そのため「収入が少ない高齢者は審査に通らないのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、高齢化社会の現在、高齢者でも利用しやすいローンがいくつかあります。
お金が必要になり、家族や親戚に頼ることが難しい場合は、ローンを利用するという選択肢も考えてみましょう。
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連帯保証人なしで家族にバレずに借りられるものも
高齢者が利用できるローン(シニア向けローン・シルバーローン)の中には、連帯保証人なしで借りられるものもあります。
連帯保証人とは、お金を借りた人が返済できなくなった場合に、その金額を肩代わりする人のことで、家族や親戚を選ぶ人が多いです。一方、依頼することに後ろめたさを感じたり、良好な関係が崩れる可能性もゼロではありません。
そんな時は、カードローンをはじめとした連帯保証人なしのサービスがおすすめです。連帯保証人なしで借りられるので、家族にバレずに利用できます。
借入額や家・車の有無などの状況によってローンを選ぶ
結婚しているか独身か、子供や孫がいるかどうか、など、年を重ねるほど、資産や家族の状況は人それぞれに大きく異なります。
また、車や家を所有しているかなどによってもおすすめのローンが異なります。そのため、自分に合ったローンを検討することが大切です。
むやみやたらにいろいろな場所でお金を借りると、管理や返済が難しくなってしまうため、事前にきちんと調べてからローンの契約をするのがおすすめです。
「年金担保貸付制度」は2022年3月末で終了
高齢者がお金を借りる方法の一つであった公的融資である「年金担保貸付制度」は、2022年3月末をもって受付申し込みが終了しました。
そのため、今後は新規で利用することはできません。
一方、終了しているにも関わらず、年金担保貸付けを違法に持ちかけ、年金口座からお金を引き出す詐欺被害も報告されています。そういった話に乗らないように注意しましょう。
高齢者でも利用できるローンを紹介
消費者金融のカードローン
アイフルやアコムなどの消費者金融は、幅広い世代が利用できる身近な融資サービスです。
運営会社によりますが、高齢者の利用を積極的にすすめているところもあります。
例えば、レイクALSAは満70歳以下、SMBCモビットは満74歳以下、セゾンファンデックスとベルーナノーティスは満80歳以下であれば借りることができます。
スマホやパソコン、専用ATMで審査を行い、比較的スピーディーに借入できるのが特徴です。インターネット関係はよくわからない、という方は電話で問い合わせることをおすすめします。
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プランネルフリーローンはなんと85歳まで
日本文化センターグループのプランネルフリーローン100はなんと20歳~85歳まで(安定した収入と返済能力の有する方)が申込対象となっています。
融資額は10万円~100万円、担保・保証人は必要ありません。質問等がある場合は通話料無料で問い合わせることができます。
銀行のシニアむけローン
銀行の中には、シニア向けのローンサービスを提供しているところもあります。消費者金融よりも比較的低金利で利用できる点が魅力です。
日常的に利用している銀行に訪問すれば、契約や説明を受けることができる手軽さもメリットといえます。
一方で、銀行のローンは消費者金融よりも審査が厳しいと言われています。そのため、年金以外の収入がない人は不利になってしまうことに注意しましょう。
また、銀行によって年齢制限は大きく異なるので、自分が使いたい銀行の情報をきちんとチェックする必要があります。
リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは、持ち家を担保にお金を借入し、死亡した際にその不動産を売却することでお金の返済にかえる方法です。
自宅にそのまま住み続けることができるので、生活を変えることなく、まとまった金額を借りられる点が魅力です。
リバースモーゲージは高齢者にもおすすめの資産調達方法として度々話題になっているので、高齢者でも使いやすいサービスといえるでしょう。一方、価格変動のリスクもあることを覚えておきましょう。
不動産担保ローン
不動産担保ローンは、その名の通り、所有している不動産を担保にしてお金を一括借入するものです。
リバースモーゲージと似ていますが、こちらは生前にお金を返済できれば不動産はそのまま自分のものになり、返済できない場合は売却する必要があります。
不動産担保ローンは、年齢や所得に関わらず利用できたり、手に入れた資金の用途もある程度自由な点がメリットです。
毎月返済する必要があることに注意しましょう。
生命保険の契約者貸付
生命保険をかけている人は、「契約者貸付」を利用することができます。
これは、生命保険の解約返戻金の範囲内でお金を借りられる制度です。保険を解約することなく、手軽にお金を借りられる点が魅力で、比較的金利が低いのも特徴です。
一方、解約返戻金よりも借入総額が上回る場合、契約が失効することがあります。
保険料の他に、複利の利息をつけてお金を返済する必要があるため、毎月の負担がやや大きいことに留意しましょう。
高齢者がローンを利用する時に注意すべきこと
高齢者を狙った犯罪に注意
ローンを利用する際は、詐欺などの犯罪に巻き込まれないように十分注意しましょう。
残念ながら、審査なしで借りられるローンを持ちかけたり、既に終了している年金担保貸付制度を持ちかけて不正に口座からお金を引き出される被害が後を絶ちません。
条件の良すぎる融資話や、しつこい勧誘などを受けたら、即決せず、犯罪の可能性がないか冷静に判断しましょう。自分で判断しかねた場合は、家族や地域の相談員に聞くのもおすすめです。
年金収入だけでは審査が難しい場合がある
ローンを利用する際には、必ず審査がありますが、収入源が年金のみの場合はやや審査が難しい場合があることを覚えておきましょう。
これは、働いて収入を得られないことで、病気や死亡の際にお金を回収できない可能性が考えられるためです。
年金収入だけで生活している場合は、カードローンやリバースモーゲージなど、働いていなくても利用できるローンを利用しましょう。
返済能力に見合った額を借り入れる
当然のことではありますが、ローンを組む際には、自分に支払える能力があるのかをきちんと確認しましょう。
特に高齢者は病気のリスクも高いため、働けなくなったり、思わぬ出費がかさむ場合もあります。そういった万が一のトラブルにも対応できるよう、余裕を持った金額を借り入れることが重要です。
まとめ
70〜80代の高齢者でも利用できるローンはいくつかあり、自分の資産や車・家の有無など、状況に合わせて選ぶのがおすすめです。
どれを選ぶべきか迷ったり、利用方法がわからない場合は、家族に相談したり、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に聞くなどして、一人で考え込まないことも重要です。
安全に利用できるローンがある一方で、高齢者を狙った詐欺などの犯罪も増えています。
審査なしのローンや、条件が良すぎるサービスの利用を持ちかけられたら、トラブルの可能性がないか一度疑うようにしましょう。
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