長い冬が終わり、植物を育てるのにピッタリな季節がやってきました。
今年はベランダ菜園に挑戦してみませんか?庭や広いガーデニングスペースがない方にも手軽に始められるベランダ菜園は、メリットがたくさんです。今回は、ベランダ菜園歴3年の筆者がおすすめする初心者向き野菜や、育てる際のポイントなどをご紹介します。
ベランダって難しいと思っていませんか?
ベランダ菜園のメリットとは
成長が早く、育てる喜びが得られる
野菜苗は一般的に、樹木やサボテンなどの観賞用植物と比べて成長が早いです。そのため、茎が伸びたり、花が咲いたりといった変化を1日単位で楽しむことができます。水や肥料を与えるとその分反応があるので、自分の手で育てている実感と喜びが感じられます。
おサイフに優しい
自宅で野菜を育てると、節約につながります。ホームセンターで購入できる一般的な野菜の苗や種は200円弱のものがほとんどです。上手に育てられれば、1〜3ヶ月程度収穫できるものが多いので、とてもおサイフに優しいです。
また、大葉やパクチーなど、スーパーで購入しても食べきれないものはありませんか?自分で育てれば、必要な分だけを収穫できるので、無駄にしてしまうことがありません。
いつでも採れたてを楽しめる
採れたての野菜はみずみずしく、香りが強いのでとても美味しいです。葉物野菜やハーブなどは、手でちぎって収穫することもできるため、忙しい朝にも食事に添えられたり、スーパーに行けなくてもシャキシャキ野菜が食べられます。
4〜6月におすすめな初心者向け野菜
ガーデンレタスミックス
ガーデンレタスミックスは、サカタのタネから販売されている種です。5種類のレタスがあらかじめ混ざっているため、生長すると色とりどりで綺麗です。実がなる野菜よりも成長が早いため、初めてのベランダ菜園におすすめです。とれたてのレタスは茎まで柔らかく、程よい苦味もありとても美味しいです。
ミニトマト
ミニトマトは初心者向けの夏野菜で、実も付きやすいです。
南米が原産地であるトマトは太陽光を好むので、日当たりが良いベランダでの栽培に適しています。また、ミニトマトと一口に言っても、糖度が高いものや、ゼリー分が少ないものなど多種多様なので、好みによって品種を選んでくださいね。
枝豆
筆者が実際に育ててみて、とてもおすすめなのが枝豆です。枝豆は鮮度が命であり、収穫後すぐに茹でると、香りや味がとても強く感じられます。
また、日当たりが良ければほとんど手を加えずに大きくなるので、意外と簡単に育てられる野菜です。
種から育てる場合は、小さな芽を鳥が食べてしまうことがあるので注意が必要です。ネットをかけるなど対策をするのがおすすめです。
大葉
冷蔵庫にあると何かと便利な大葉ですが、自分で育てるとスーパーで購入するよりも格段に香りが良いので、ぜひ育てていただきたい植物です。
大葉は、日陰でも育つので、そこまで日当たりが良くないベランダでもうまく育てられます。湿気を好む植物なので、水のやり忘れには注意しましょう。
ベランダ菜園の始め方と注意点
ベランダの日当たりを確認する
ベランダ菜園を始める際にはまず、育てる場所の日当たりを調べましょう。太陽光が当たらないと光合成ができないため、育てるのに苦戦してしまいます。
ベランダによっては、朝しか日が当たらなかったり、西日が強すぎたりと特徴があります。
日当たりが良ければトマトやピーマンなどの夏野菜、そうでなければ日陰でも育つ大葉や葉物野菜を選べば、うまく育つことが多いです。
必要なものを揃える
育てるものが決まったら、必要なものを揃えましょう。
必要なもの
- 苗や種
- プランター
- 土
- 鉢底石
- スコップ
- ジョウロなど
この中で、植物別にきちんと選ぶ必要があるのはプランターです。野菜は基本的に通気性が悪いと病気や虫害の原因になります。下穴がたくさん空いている、通気性の良いものを選びましょう。大きさは苗や種のパッケージに記載があるのでそれに従います。
マンションや地域のルール・マナーを守る
マンションのベランダは一般的に、その建物の共有部分とされています。自分の部屋のように自由に使ってよいところが多いものの、掃除や置く物についてのルールが決められていることもありますので、確認しましょう。
また、野菜を育てると土などでベランダが汚れます。掃除はこまめにすべきですが、汚れた水が下の階や道路にかかってトラブルになることのないよう、慎重にしましょう。
まとめ
ベランダ菜園は難しそうなイメージがあるかもしれません。しかし、現在は病気に強く、育てやすいように品種改良された苗や種も多いです。また、育てるのに必要な道具はほとんどホームセンターや100均で揃えることができるので、手軽に楽しめる趣味です。
自分で育てた野菜を食べる喜びはひとしおです。今まで挑戦してこなかった方も、ぜひ小規模から始めてみてはいかがでしょうか。