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【一覧表でわかりやすい】老後資金が不安でも入れる高齢者向け施設・老人ホームはある?気になる費用を解説

ケアホーム近い将来、お世話になるかもしれない高齢者向け施設や老人ホーム。

「実際に費用がいくらかかるか?」というのは、特に気になるところです。いつまで払い続けられるだろうかと心配になりますよね。

本記事では、高齢者向け施設の選び方から気になる費用まで解説していきます。

収入や貯蓄に不安があっても入れる施設はありますよ。老後資金に不安がある方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

高齢者向け施設を賢く選ぶ

入居を考えたら、まずやるべきこととは?

高齢者向け施設選びは自分に合う施設を選ぶところから始まります。

第一ステップとして、資料請求や気になるところの見学を行います。実際に施設を訪ねることで雰囲気や入居者がどのように過ごしているか目にすることができます。

申し込み後は定員に空きがあれば体験で数日間過ごし、そして契約を結んで実際に入居という流れです。

 

早期準備が重要!

選定や契約には、意外に時間がかかります。自分に合った条件かどうかをじっくり見極めるためにも、できるだけ早いうちから準備を始めるのが理想的です。

高齢者用の施設と聞くと、ネガティブな感情を抱く方もいるかもしれません。できればずっと今の自宅で過ごしたいと考えている方や、どれくらいの費用がかかるのか想像がつかない方も多いでしょう。

しかし体調など、突然身体の状態が変わることもあるので、早いうちから話し合っておくことが大切です。種類や仕組みについて知ることで不安が和らぐことや、家族がどんな風に考えているかを知るきっかけにもなるかもしれません。

高齢者向け施設の種類と特徴

「特別養護老人ホーム」や「グループホーム」などいろいろな種類がある高齢者向け施設。これらは運営する団体や生活スタイルによって呼び方が異なり、約11もの種類に細かく分かれています。年齢や収入、健康状態などによって入居可能な施設は異なります。

まず、種類によってどんな風に違いがあるのかを、下記一覧を見ながら解説していきます。

公的施設 民間施設
要介護者向け

  • 介護保険老人施設
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護療養型医療施設

自立した人向け

  • ケアハウス
  • 軽費老人ホーム
要介護者向け

  • グループホーム
  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム

自立した人向け

  • シニア向け分譲マンション
  • 健康型有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅




運営する団体の違い

施設を大きく2つに分けるのは、運営する団体の違いです。国や地方自治体が運営するものを公的施設、企業が運営するものを民間施設と呼びます。

必要な費用を抑えられるなどの理由から、とくに公的施設は入居待ちや厳しい条件がある場合が多いようです。※費用の一例を下記に表にしてまとめているので参考にしてみて下さい。

24時間の見守りがあるかないかの違い

年齢や健康状態の条件を満たせば入居ができ、24時間体制でスタッフの方がサポートしてくれる施設もあります。グループホームなど、ほかの方との共同生活であることも多いです。

見守りシステムを取り入れている高齢者向け施設の場合、以下を例としたシステムを導入しており、人の目とテクノロジーを合わせた安心感を入居者と家族に与えてくれます。

  • 部屋に各種センサーが設置されており、異常や予兆を検知
  • 施設にセキュリティカメラが設置されている
  • スマホアプリで生活情報のシェア

共同で生活するか個々で生活するかの違い

定期的な見守りなどの支援などを受けながら、マンションのような個々の居住スペースがある場合もあります。

自立した生活ができ、充実した設備が魅力のところもたくさんあります。中には、ジムや大浴場などが併設されているところも。

ケアホーム

 施設を選ぶときのポイント5つ

「ここに住みたい!」と思えるところを見つけるためには、希望する条件により絞っていくのが効率的です。ここでは、そのポイントを見ていきましょう。

1. 地域や場所

長く過ごす場所だからこそ、立地も大きなポイントですよね。家族や知り合いが近くにいてすぐに会える距離であることや、住み慣れた地域であることを重視する方もいます。

場合によっては、施設と同じ地域に住民票のある人しか入れないところもあります。

2. 受けたいサービス

24時間体制でスタッフのサポートがあるところへ行くには、要介護認定などの条件を満たすことが必要な場合も。それぞれに合ったサービスを選ぶことが、快適な暮らしや家族の安心にもつながります。

3. 複数人で入居できるかで選ぶ

ひとりで移住するパターンだけではなく、夫婦や家族と一緒に過ごしたいと考えることもあるかもしれません。そんな方には、夫婦2人で住むことができるところもありますよ。

4. 雰囲気が自分と合っているか

同じようなタイプの施設でも、それぞれの雰囲気はまったく異なります。自分に合った過ごしやすい場所を見つけるためにも、入居前には実際にいくつか見学に行くことが大切です。

5. 費用

費用はとても重要な検討材料です。老人ホームを利用するためには、契約時に一度だけ支払う「初期費用」と毎月の出費となる「月額費用」を支払うこととなります。月額費用には家賃だけでなく、食費や水道光熱費などが含まれます。

金額は施設によって大きく異なり、入居時にかかるお金は無料のところもあれば、数百万円かかることも。月額費用も数万~数十万円と大きく差があります。

施設によっては初期費用が不要の場合も。自分の予算、入居者の介護度にあった施設選びが大切です。

施設別の費用一覧

公的施設

施設 初期費用 月額
介護老人保健施設 不要 10~15万円
特別養護老人ホーム 不要 10~15万円
介護医療型医療施設 不要 5~25万円
ケアハウス 0~30万円(一般)

0~100万円以上(介護型・介護度により金額の差有)

5~20万円

民間施設

施設 初期費用 月額
グループホーム 0~100万円以上 10~25万円
介護付き有料老人ホーム 0~数千万円 10~50万円
住宅型有料老人ホーム 0~数千万円 10~30万円
サービス付き高齢者向け住宅 数十万~100万円以上

(敷金礼金等含)

10~25万円

(※)あくまで一例です。施設、入居時、介護度などにより費用は異なりますので、各施設にお問い合わせください。

費用を抑えるなら「公的施設」がおすすめ

少ない貯蓄や年金だけで入居したい人には、「公的施設」がおすすめです。受けられる介護サービスが豊富でありながらも料金が安い点が魅力です。

しかし、費用負担が少ないという点から非常に人気があり、競争率が高いところが難点です。計画通りの日程で入居する事が困難だと言われています。

また、特別養護老人ホームなどの公的施設は、常時介護が必要とし、自宅での介護が困難な高齢者が入居できる施設であるため、「要介護3~5の認定」など、入居条件が厳しいという特徴もあります。

ケアハウスを含む軽費老人ホームなどの「公的施設」であれば、介護認定がなくても、60歳以上で自立した生活が不安な人であれば入居することができます。自分の身の回りのことができ、共同生活に適応できることが条件です。

特別養護老人ホームと同様に、入居の競争率が高く、入りたくてもすぐに入れない点がデメリットです。入居までの待機期間は、短くても1カ月、長ければ1年以上になることもあるようです。

入居前に知っておきたい事

施設の入居に必要な費用や申し込みの際には、次のようなポイントをおさえておくといいでしょう。

介護保険で自己負担額が大きく減る場合も

介護保険は健康保険と同じように、40歳になると加入する必要があります。保険が適用されれば、高齢者用施設にかかる費用の自己負担額が減ることも。

同じ場所で長く過ごせばその分支払う金額も多くなるので、保険の利用は大きな節約につながります。

入居までの期間が長い場合も

費用や立地などあらゆる面で人気の施設は、移住するまでに待機期間があることや抽選である場合があります。申し込みを行えばすぐに入れるわけではないので、注意が必要です。

ケアホーム

まとめ

将来どんな生活を望んでいるか、普段から家族とよく話し合えている人は少ないかもしれません。中には、話題に出すこと自体をデリケートに感じている方もいます。

しかし高齢者向け施設について知ることや話し合うことは決してネガティブなことではなく、楽しく前向きに生きるために必要なことでしょう。今回の記事をきっかけに、周りの人と少しずつ話し合うきっかけにしてみてくださいね。




  • この記事を書いた人
ナビゲ管理者RUI

RUI

好奇心旺盛・猫びいきなアラフォー世代。 毎日の生活から将来のことまで色々と調べたり、書いたりすること、そして読書が趣味です。 普段は主婦兼ライター、そしてミニマルに暮らすことをライフスタイルとしています。

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