急な出費や予期せぬ支払いに備えて、カードローンの利用を検討する方は少なくありません。しかし、気になるのは「誰でも借りれるカードローンは本当にあるのか?」という点はないでしょうか。
誰もが必ずカードローンを借りれるということは難しいですが、借り入れ歴が難アリの方でも可能性はゼロではありません。
本記事では、誰でも利用できる可能性があるカードローンについて、安心して利用するために知っておきたい情報をお届けします。
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ブラックリスト入りの原因4つ
ブラックリスト入りとは、金融機関が共有する情報に基づいて、特定の個人や企業が信用リスクが高いと判断され、金融サービスの提供を制限されたり拒否されたりする状態を指します。このリスト自体は正式に「ブラックリスト」と呼ばれるものが存在するわけではなく、信用情報機関の記録や金融機関内部の判断によって生じます。
主な原因としては以下のようなものがあります。
- ローンやクレジットカードの延滞や未払い
長期間の返済遅延や未払いが記録されると信用情報機関に登録されます。 - 債務整理
自己破産や個人再生、任意整理などの法的手続きが行われた場合。 - 多重債務
多額の借り入れがあり、返済能力が低いと判断される場合。 - 不正行為
詐欺や意図的な不正行為が発覚した場合。
ブラックリスト入りの影響
ブラックリストに該当してしまうと、絶対にお金を借りることができないのではと考える方もいるでしょう。
ブラックリスト入りをしたからといって、100パーセントお金を借りることができないわけではありません。ただし、以下のような影響を受ける可能性があります。
- 新規の借り入れが困難:ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなる。
- 住宅ローンや自動車ローンの制限:大口の借り入れがほぼ不可能になる。
- 既存の契約の見直し:場合によっては現在利用中のクレジットカードの利用停止や限度額の引き下げが行われる。
ブラックリスト情報の期間
日本では、信用情報機関(例えばCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターなど)が個人の信用情報を管理していますが、一定期間後にはこれらの情報が削除されます。
- 延滞:解消後5年程度
- 債務整理:手続き完了後5〜10年程度
- 自己破産:手続き完了後10年程度
ブラックリスト入りからの回復方法
ブラックリスト入りを回避・改善するには以下の手段があります:
- 債務を確実に返済する
遅延や未払いを解消し、信用を回復します。 - 信用情報を確認する
信用情報機関に問い合わせて自分の記録を確認し、誤りがあれば修正を依頼します。 - 小額のクレジットを適切に利用する
小額での利用・返済を繰り返すことで信用を再構築します。
「ブラックリスト入り」という言葉は非公式なものですが、信用情報の悪化による影響を指しているため、適切な対策を取ることが重要です。
誰でも利用できる可能性のあるローンはあるのか
結論だけ言うと「誰でも審査に通るカードローン」は基本的には存在しません。多くの金融機関は法律に基づき、申込者の返済能力や信用情報を審査する義務があるためです。
ただし、ブラックリスト入りしている人には以下のような選択肢は考えられます。
信用情報を見ないローン
一部の業者は信用情報機関の情報を確認せず、収入証明書のみで審査を行う場合があります。このようなローンは、審査基準が柔軟であることが多いですが、通常よりも金利が高くなる傾向があります。
少額のキャッシングや質屋ローン
少額のキャッシングや質屋ローンは、担保を提供することで利用可能です。質屋は担保物に対する貸付であるため、信用情報を問われないことが一般的です。ただし、金利や手数料が高くなるため注意が必要です。
ソーシャルレンディングやクラウドファンディング
ソーシャルレンディングやクラウドファンディングは、一般的な金融機関を介さないため、柔軟な条件で資金調達が可能な場合があります。ただし、リスクや金利条件を慎重に確認することが重要です。
勤務先や信用組合の福利厚生ローン
勤務先の福利厚生制度で社員向けの貸付制度がある場合、審査基準が柔軟な場合もあります。また、地域の信用組合は地域社会の発展を重視しているため、柔軟な条件を提供するケースがあります。
家族や友人からの借り入れ
信頼できる家族や友人から借りる方法もあります。金銭的なトラブルが発生しないよう、金額や返済方法、返済期限を明確に取り決めることが重要です。
カードローンの審査落ち7つの理由と対策
お金を借りる第一関門であるカードローンの審査に落ちる理由はいくつかあります。金融機関が重視するポイントを理解することで、対策を取ることが可能です。
1. 信用情報に傷がある
- 過去に返済の遅延や延滞があると、信用情報機関にその履歴が記録され、金融機関はこの情報を元に返済リスクを評価します。特に、金融ブラックリスト(信用事故)がある場合は、審査に通過するのが難しくなります。
- 対策: 信用情報を確認し、必要に応じてクレジットの利用を見直し、遅延を避けるよう努めると良いでしょう。
2. 年収や職業、雇用形態が審査基準に満たない
- カードローンは安定した収入がある人を対象にしているため、パートやアルバイト、無職の方は審査に通りづらいです。特に、年収が低い場合や、雇用形態が不安定な場合はリスクと見なされることがあります。
- 対策: 雇用の安定性が重視されるため、正社員や長期間勤務している方が有利です。転職直後などは審査が厳しくなるため、安定した収入を得る状況になってから申し込むのが良いでしょう。
3. 借入額が年収に対して多すぎる
- 総量規制(個人の借入総額が年収の1/3を超えてはならないとする法律)に基づき、既に他社からの借入が多い場合、新たな借入が難しくなります。
- 対策: 可能であれば既存の借入を減らし、総借入額が年収の1/3を下回るように調整すると良いでしょう。
4. 短期間に複数のローンを申し込んでいる
- 短期間に複数のカードローンに申し込むと、「お金に困っている」「返済能力に不安がある」と見なされ、審査に悪影響を与えることがあります。これは「申込ブラック」とも呼ばれます。
- 対策: 申し込みは計画的に行い、必要なタイミングでのみ申請するのが望ましいです。
5. 申込書の不備や虚偽記載
- 申込書に不備がある場合や、年収・勤続年数に虚偽の記載があると、信頼性が疑われ審査に影響を及ぼします。
- 対策: 必ず正確な情報を記入し、不明点があれば金融機関に確認しましょう。
6. 生活環境や住居状況
- 住居が不安定、転居が多い、独居で緊急連絡先がないなど、生活環境が不安定な場合も、審査に不利に働くことがあります。
- 対策: 長期間同じ住居に住むことや、安定した生活環境を確保することが有利です。
7. 年齢や家族構成
- 高齢である場合、収入の安定性が懸念され、返済期間が短くなる可能性があります。また、扶養家族が多い場合は生活費が多くかかると判断され、審査に影響を与えることがあります。
- 対策: 特に対策は難しいですが、収入を補う副収入の証明がある場合は記入すると良いかもしれません。
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注意すべきポイント
- 高金利に注意
通常の金融機関が貸し出しを渋る状況では、借入先の金利が高くなる傾向があります。返済負担が増すため、無理のない範囲で借りるようにしましょう。 - 詐欺的な業者に注意
ブラックリストに入っている方を狙った詐欺業者も存在します。「誰でも借りられる」「保証人不要」といった宣伝文句には注意が必要です。信頼できる業者を選ぶために、口コミや評判を確認するのが良いでしょう。 - 返済計画をしっかり立てる
新たに借り入れをする際には、返済計画を立て、確実に返済できる金額を借りるように心がけましょう。 - 「誰でも借りられる」という広告には注意
このような表現を用いる業者の中には、詐欺や違法な高金利を設定しているものもあります。信頼できる業者かどうかをしっかり確認し、できるだけ口コミや評判を調べましょう。 - 利息や返済条件の確認
審査が緩いローンは金利が高いことが多く、返済負担が大きくなる可能性があります。自分の返済能力に合わせて計画的に借りるようにしましょう。
金融ブラックリストに登録されている場合や信用情報に問題がある場合でも、慎重に調査して信頼できる選択肢を見つけることが重要です。