「ほのぼのレ・イ・ク」のCM、覚えていますか?
今はレイクALSAと名称が少し変わりましたが、大手消費者金融の1つです。
他の大手消費者金融と比べてCMは多くありませんが、現在は「レイクALSA」の新CMが放映されています。
そんなレイクALSAを徹底解説します。
レイクALSAを知ろう
レイクALSAの概要
実は、2021年現在ではレイクはただのサービス名で、社名ではありません。
社名は「新生フィナンシャル」と言い、新生銀行のグループ企業です。
株式会社レイクができたのは1975年ですが、1990年代以降はGE(ゼネラル・エレクトリック)も絡み複雑な状況になります。
発端となったのは1992年、株取引失敗による巨額損失で1200億円が不良債権になってしまいます。
ここでメインバンクの三井信託銀行の管理下におかれてしまい、実質上独立した消費者金融ではなくなってしまったのです。
並行してアメリカのGEが日本でローン事業を行っていたこともあり、1998年GEキャピタルがレイクを買収する意向を表明します。
一旦、GEキャピタルはグループ会社を「株式会社レイク(新)」に名称変更した上で、元々あったレイクの事業を6000億円で譲り受けました。
結局は2000年にGEコンシューマークレジット株式会社に名称変更されてしまい、社名としてのレイクはここで消滅します。ただ、この時点でも「ほのぼのレイク」はサービス名として残しました。
その後はサービス名を「レイク」と改めますが、2006年に延滞者の勤務先に執拗な督促電話をしていたことが問題視され、金融庁からコールセンターの5日間の業務停止処分を受けます。
同時期に過払い金問題も発生し、消費者金融への風当たりは厳しいものになりました。
追い打ちをかけるように2008年にリーマンショックが発生、新生銀行が5800億円でレイクに関わる事業を買収する形で、GEは日本のローン事業から撤退します。
買収後は、社名を現在の「新生フィナンシャル」に改めました。
一度は新生フィナンシャルカードローンというサービス名にしていたこともありますが、やはりレイクの知名度は大きかったようで、現在はレイクALSAの名称でサービス展開しています。
大手消費者金融の中で、最も社名変更やサービス名変更が多かった会社、と言えるでしょう。
レイクALSAのサービス内容
紆余曲折のあったレイクALSAですが、そのサービス内容をご紹介します。
基本的なサービスは網羅されてるので、特徴的なサービスに絞って解説します。
詳細はレイクALSAホームページをご参照ください。
①初めての方&web申し込みで60日間無利息
初めての方限定になりますが、60日間無利息で借りられます。
30日無利息は行っている消費者金融も割と多いですが、60日は大手・中小含めても極めて珍しいです。
利息は少しでも安い方が負担が軽くなるので、無利息期間が長いのは助かります。
②公式アプリeアルサ
借入した方が無料で利用できる公式アプリ「eアルサ」も便利です。
現在の借入額や返済額等がわかる会員ページに簡単にアクセスできます。
今流行りの生体認証(指紋認証)も対応済みです。
③幅広い提携ATM
新生銀行のATMなら手数料無料で借入・引き出しができる他、大手コンビニ設置のATMでも借入・引き出しができます。
コンビニなら全国に5万店以上あるので、借入・引き出しの際の不便さも感じません。
レイクALSAを使うメリット
レイクALSAを使うメリットをご紹介します。
①無利息期間が60日と長い
初めての方に限りますが、大手消費者金融の中でも無利息期間60日は破格のサービスです。
30日間無利息はよく見かけますが、30日分の差は侮れません。
実際に100万円借りたとして、金利15%と仮定しても30日で約12,000円分の利息が発生します。
これが無利息、すなわち0円になるのは非常に大きいです。
②初心者でも分かりやすい公式サイト
公式サイトの上部メニュー部分に「お客さまの声」を記載し、自社にとってマイナスである不満やお叱りについても隠すことなく表記しています。
また、シーン別にマンガ「こんなときどうする?」も設けられ、どういったシーンで消費者金融が使われているかも大変分かりやすく表記されています。
全体的に、初めての方に寄り添ったサイト構成と言えるでしょう。
レイクALSAを使う上での注意点
初めての方にメリットがありそうなレイクALSAですが、使う上での注意点も解説します。
①24時間即日融資ではない
初めての方は、当日融資は21時まで(日曜日は18時まで)です。
原則として24時間融資をアピールする大手消費者金融が多い中、この点は明確に劣っていると言えます。
どうしても出費は急に発生することが多いので、初めての方はお昼休み中等、夜遅くならないうちに申し込みましょう。
②初めて&webからの申し込み以外の方にメリットが少ない
60日間無利息サービスが使えない方に関しては、明確なメリットが少ない大手消費者金融です。
前述のeアルサも、セブン銀行でのスマホ取引が利用できた時は良かったのですが、セブンペイのトラブル等に巻き込まれる形で、スマホ取引での借入ができなくなってしまいました。
同じ会員サービスなら、他社でより便利なものは存在します。
借入金利も無利息サービスを除けば他社と同じで、提携ATMに関しては他の大手消費者金融も同様のサービスがあり、大差ありません。
大手消費者金融の一つとして基本的なサービス内容は網羅されているので、明確に不利益になる部分はありませんが、良くも悪くも「無難にまとまっている」という印象です。
まとめ
ここまでレイクALSAについて解説しました。
大手消費者金融同士では熾烈な競争が繰り広げられており、どうしても最大手クラスのアコムやプロミスには勝てない部分もあります。それでも業界内では5位の規模を持ち、大手消費者金融の一角として認知されています。
実際に借入・返済を行う上では特段大きな差はありませんし、24時間即日融資でない点も時間さえある程度注意しておけば問題ないでしょう。
他の大手消費者金融に通らなかった方、試してみてはいかがでしょうか。