毎日のように消費するラップ。とても便利ですが、プラスチックを燃やすと環境汚染につながることが問題視されています。そこで、近年世界中で注目されているのが「ミツロウラップ」です。
繰り返し使えるうえ、見た目も可愛いミツロウラップは家でも簡単に作れるので、暮らしに取り入れる人が増えてきました。今回はそんなミツロウラップの魅力と、筆者が実際に作ってみた感想をご紹介します。
エコな「ミツロウラップ」を暮らしに活かす
サステナブルで話題の「ミツロウラップ」とは?
ミツロウラップとは、ミツロウ(蜜蝋)を染み込ませた「布製ラップ」のことです。
ミツロウ(蜜蝋)とは、ミツバチが分泌するロウ(蝋)のことです。液体にして布に染み込ませると、布がパリッとした質感に変わります。
手で温めると柔らかくなり、食器や食品をぴったりと包めることから、プラスチックラップの代用品として近年注目されている道具です。
何度でも使えて環境にやさしい
ミツロウラップの特徴は、何度も使えてエコな点です。
使い終わった後は水洗いをして乾かしておくと、繰り返し使うことができます。環境汚染の元となるゴミを減らせ、環境にやさしいです。また、ラップを買い足す必要もなくなり、おサイフに優しい一面もあります。
抗菌作用や通気性がある
ミツロウラップを使うと、食品が痛みにくくなるというメリットもあります。ミツロウには抗菌作用があり、軟膏や飲み薬にも利用されているほどです。
それでいて、程よい通気性があるので、結露やカビを防ぐことができます。
家で簡単に作れる
ミツロウラップは自宅で簡単に作ることができます。所要時間は10分ほどで、アイロンやオーブンがあればOK!ミツロウは東急ハンズなどの雑貨店や、Amazonをはじめとした通販サイトで手に入れられます。
お気に入りの布を使ったり、包みたいものに合わせたサイズで自由自在に作れるのは楽しいですよ!
気分が上がる!ミツロウラップの使い方
お皿や鍋に被せる
ミツロウラップは基本的に他のラップと同じように使うことができます。ピタッとくっつくので、夕飯の残りを入れた食器や鍋にかぶせたり、飲みかけのコップにかぶせてホコリを防いだりと使い方は様々です。
生活感が出ることもなく、キッチンや冷蔵庫の中を可愛らしく彩ります。
サンドイッチやおむすびを包む
ミツロウラップでサンドイッチやおむすびを包むと、とてもおしゃれです。抗菌性や通気性のおかげで、プラスチックのラップで包むよりも腐りにくく、ベチャッとしないので美味しく食べられるという声もあります。
ミツロウラップは熱を当てると溶けるため、粗熱が冷めてから包んでくださいね!
野菜を包んで保管
野菜を保管する際、ラップやビニール袋をかぶせていると、結露したり水分が出て柔らかくなってしまった経験はありませんか?
ミツロウラップなら、程よく水分を調整してくれ、野菜が呼吸できる環境を整えてくれるので、野菜が長持ちします。葉物野菜を包むと、ブーケのようになって可愛いですよ!
ミツロウラップを実際に作ってみました!
用意するもの
自宅で作る際、用意するものは以下です。
- ミツロウ(布10cm×10cmあたりミツロウ約3g)
- 好きな布(熱を当てても縮まない綿100%のもの。好きな大きさに切りましょう)
- クッキングシート
- 新聞紙
- アイロン
布の大きさに迷ったら、まずは普段使いしているラップの幅に合わせてみても良いですね!
ミツロウラップの作り方
作り方は、次の通りです。
- 新聞紙の上にクッキングシートを乗せ、その上にカットした布を置きます
- 布の上にミツロウを満遍なく散らします
- 布とミツロウの上にクッキングシートをかぶせます
- 低温にセットしたアイロンを当てます(ミツロウがジュワっと液体になります)
- ミツロウをアイロンで溶かしながら、布全体に広げていきます
- 全体に染み込んだらクッキングシートを外します
- 吊るして乾かしたら完成です
今回は、マスクを作るために購入したものの、使っていなかった布で作りました。
ムラができていたら再度アイロンで温め、ミツロウを伸ばせば良いので失敗がありません。ミツロウが熱で溶けて染み込んでいく感覚が気持ち良いですよ!
ミツロウラップを扱うための注意点
注意するべきは
- 熱
- 酸
ミツロウラップは熱に弱いです。ミツロウは約63℃で液体になってしまうため、食器や食材を包む際は、人肌程度になるまで冷ましてからにしましょう。また、オーブンや電子レンジでも使用できないので注意が必要です。
また、酸にも弱いため、レモンやグレープフルーツなど、酸味が強いものを包むとミツロウが溶けてしまうので控えましょう。
まとめ
おしゃれに脱プラスチックできることで注目されているミツロウラップをご紹介しました。実際に作ってみましたが、本当に10分で簡単にできましたよ!作ったミツロウラップは鍋や野菜にかぶせていますが、可愛らしく、見るたびに気分も上がります。
縫うなどの作業はないので、裁縫が苦手な人もチャレンジできます。
今回は新品の布で作りましたが、着なくなった綿シャツなどをリサイクルするのもおすすめです。ぜひおうち時間を利用して挑戦してみてはいかがでしょうか?